広島県より一本の電話があり、古書の買取をお願いしたいが、どれくらいの時代のものを買取って頂けるかとご質問。当店では、『明治・大正・昭和初期から最近のものまで対応している』ことをお伝えするとお願いしたいとの返答が。津山市に祖父の家があり、12畳ほどの一室を図書館にしていたという事でした。写真も一部撮っているという事なので、送って頂きましたが、これは!というものは映っておらず。また、ご依頼者様は事前に県立図書館へ一部寄贈する事になっており、シリーズものでも一部抜けている状態という事でした。ただ他が気になり、お伺いする事に致しました。
お約束の日に到着すると、大正ロマンを感じる素敵な建物。ご挨拶をして、早速、ご依頼品のある部屋に行く途中、別の場所から出てきたという木箱に入った書物。確認すると康煕字典。康煕字典は、中国 康熙帝時代に作られた漢字字典、今は講談社より発行された標註訂正版のものが出ております。中を確認すると漢籍ではなく、和刻本で残念でしたが、それでも数万円の評価をさせて頂きました。
2階に上がり、拝見すると三方天井までの本棚に経年ヤケと埃で黒くなった書籍。当店からすれば、ワクワクする状態です^^ 早速、一棚一段ずつ細かく確認させて頂きました。
この時代ではよくある古書が多くありましたが、気になる宗教書と法帖集を少し、その後にまとまって台湾関係の書籍や古地図・古写真・絵はがき、台湾総督府発行の史料、日露戦争写真画報、少し当時の小説などもありました。アサヒグラフの昭和初期のものが数年分、丁寧に紐で綴られておりましたが、これは県立図書館へ寄贈することを薦めさせて頂きました。というのも、事前に一部写真を県立図書館へ見せたところ、ほしいという事をお聞きしており、また、ここの図書館を作った意図を考えると、寄贈が一番だと当店では判断したからです。買取になれば、こちらも数万円の評価はさせて頂きましたが、今回は故人の意思を考え、その様にご対応させて頂きました。この度は大切は書籍、史料をお譲り頂きましてありがとうございます。
今回お売り頂きました主な古書など:康煕字典(和刻本)、台湾の古写真・古地図・絵はがき・史料、日露戦争写真画報。
eライフ ブックスでは、明治・大正時代のものから最近のものまで対応しており、史料、古写真、古地図、絵はがきなども査定しております。買取ご希望の際にはお気軽にフリーダイヤルにご連絡をお願い致します。
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